金環日食
わずかな希望を押し流すかのように 雨が降り
空を見上げるのを あきらめかけた時、
少しずつ雲が動いて そのわずかな隙間から
にじんだ光の輪が 見え隠れをはじめた。
めくられていくように流れていく雲が
幻想的なフィルターとなって そこにはちょうど
肉眼で見えるくらいの 細くなった太陽の姿。
雲の濃淡の演出か、 きらきらと浮き出て見えた。
わずか 2、3分の奇跡。
この場所で 次に金環日食を見ることができるのは
300年以上先だと知って、
果てしもない宇宙の神秘と はるかな時間の連なりを
同時に味わった気がする。
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